どんなドラマか
30代のごく普通の会社員ユミの頭の中には、たくさんの細胞が村をつくって暮らしています。理性を受け持つ細胞、感情を受け持つ細胞、空腹を知らせる細胞、そして恋愛を担当する愛細胞まで、それぞれに役割があります。ユミが誰かと出会い、悩み、決断を下すたびに、細胞たちは頭の中で会議を開き、言い争い、応援します。人の日常は実写で、細胞たちの世界はアニメーションで描かれる、ユニークな構成のラブコメディです。
ごく普通の会社員ユミの頭の中の細胞たちが、彼女の恋と日常をめぐって大騒ぎする tvN のドラマです。実写とアニメーションが出会う楽しさをまとめました。
30代のごく普通の会社員ユミの頭の中には、たくさんの細胞が村をつくって暮らしています。理性を受け持つ細胞、感情を受け持つ細胞、空腹を知らせる細胞、そして恋愛を担当する愛細胞まで、それぞれに役割があります。ユミが誰かと出会い、悩み、決断を下すたびに、細胞たちは頭の中で会議を開き、言い争い、応援します。人の日常は実写で、細胞たちの世界はアニメーションで描かれる、ユニークな構成のラブコメディです。
原作はイ・ドンゴンによる同名のウェブ漫画で、長く連載されて多くの読者に愛されました。演出はイ・サンヨプ監督が担当し、ユミ役をキム・ゴウンが演じます。シーズン1ではアン・ボヒョン、シーズン2ではパク・ジニョンが、ユミの日常に入ってくる相手役として登場します。細胞のキャラクターには声優が声をあてていて、俳優の演技とアニメーションの声の芝居が一つの画面の中で掛け合う様子も見どころです。
普通のドラマならモノローグや表情でしか見せられない本心を、この作品は細胞というキャラクターとして取り出してみせます。連絡を待つか自分からするかといったささいな悩みも細胞たちの激しい議論になり、そのおかげで誰もが経験したことのあるためらいが笑いに変わります。同時にその場面は、私たちがふだんどれほど多くの心の声を抱えて生きているかに気づかせてくれます。どの細胞の声がいちばん大きく聞こえるかを追っていくと、ユミという人物が立体的に見えてきます。
この作品の技術的な面白さは、二つの世界を行き来するつなぎ目にあります。ユミがはっとした瞬間に画面が細胞の村へ切り替わり、細胞たちの決定が再びユミの行動へとつながっていく流れが、なめらかに組み立てられています。細胞の村に雨が降ったり明かりが消えたりと、心の状態を風景で表す場面もたくさんあります。人の場面と細胞の場面が同じ感情をどう違うやり方で見せているかを比べながら観ると、演出の工夫がよくわかります。アニメーションの場面が短く差し込まれる場合と長く続く場合を見分けてみると、感情の大きさによって演出の重みが変わることもわかります。
気軽に笑いながら観ていても、ふと自分の話のように思える瞬間が多い作品です。次の点に注目してみてください。
原作のウェブ漫画は長い期間にわたって連載され、ユミの人生をいくつもの時期にわたって追いかけました。ドラマはその物語をシーズンごとに分けて映像化し、細胞たちのかわいらしさはアニメーションで生かし、人と人との関係は俳優の演技で描いています。原作を知っている人には、好きだった細胞がどんな姿と声で表現されたかを確かめる楽しさがあり、知らない人はドラマから入って原作を読む順番もおすすめです。細かな展開は原作とドラマで異なることがあるので、どちらかを正解と考えないほうが楽しめます。
アニメーションの割合が思ったより大きいので、実写の恋愛ドラマだけを期待していると最初は戸惑うかもしれません。逆に、アニメーションが特に好きではなかった人でも、細胞たちのキャラクターにすぐ愛着がわくことがよくあります。恋愛の話が中心ですが、仕事や夢、自己肯定感をめぐる悩みもしっかり描かれます。物語はシーズン2まで続くので、シーズン1だけで判断せず、長い流れで観ることをおすすめします。細胞たちの台詞が早口で過ぎていく場面が多いので、字幕や音声を聞き逃さない環境で観るのがよいでしょう。
恋をしているときに頭の中が騒がしくなった経験のある人なら、共感できる場面にたくさん出会えるでしょう。気負わず笑いながら観られて、ときどき胸がじんとするドラマを探している人によく合います。ウェブ漫画原作の映像化が好きな人や、実写とアニメーションの組み合わせという新しい形式が気になる人にもおすすめです。一話観終わったら、今日の自分の頭の中ではどの細胞がいちばん忙しかったかを思い浮かべてみるのも、この作品の楽しみ方です。
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